燃えよドラゴン/考えるな、イオンを感じろ

世界中で未だに人気のブルース・リー。
映画が好きな人で彼の名前を知らない人はいないだろう。
クールなのにどこかユーモラスな表情、華麗な動き、美しいシルエット。
彼が主演したカンフー映画はどれも映画界の珠玉だ。
代表作『燃えよドラゴン』は世界を席巻したカンフー映画の傑作。
裏社会を牛耳るハンの手下に家族を殺され復讐に燃えるリー(ブルース・リー)は、ハン主催の武術トーナメントに乗り込んでいく。
カンフーの戦いといえば、時折ヌンチャクや棒なども出てくるけれど、最後は素手。
素手対素手の戦いだ。
しかし、戦う場所はどこもホコリっぽい場所ばかり。これでは無敵のブルース・リーもハウスダストにやられかねない。
もし現代にブルース・リーがいたら、戦いの集中力を上げるためイオニアカードを手にするかもしれない。
しかし、どんな相手にも正々堂々と戦うのがこの男だ。
「おい、お前のクビからかけているのはなんだ?」
「ん? アレル物質の吸い込みリスクを低減するイオニアカードさ」
「……」
「(察するブルース・リー)お前にも一枚、……あげよう」と、ポケットから一枚取り出す。
「……これを首にかけるのか? どういう構造なんだ。電池も入ってないぞ!」
「ドントシンク、フィールイット!」
かくして、男たちの戦いは幕を開けた。がんばれブルース・リー。
ハウスダストに負けるなブルース・リー。
あ、そうだ。戦いも負けちゃだめだぞブルース・リー!